杣山神社(読み)そまやまじんじや

日本歴史地名大系 「杣山神社」の解説

杣山神社
そまやまじんじや

[現在地名]南条町阿久和

祭神は天照大神・瓊瓊杵尊・沖津彦命・沖津姫命・瓜生保一族・新田義貞。旧県社。もと木戸口きどぐち南東、字神明しんめいにあったが、昭和九年(一九三四)その北、八王子はちおうじ城跡にあった十五社の地に移り、同社を合併した。

初めは由緒不詳として無格社であったが昭和一二年県社とされた。これは「太平記」巻一八(瓜生挙旗事)に「瓜生判官杣山ニ帰リケレバ、三人ノ弟共大ニ悦テ、軈式部大輔義治ヲ大将トシテ、十一月八日飽和ノ社ノ前ニテ中黒ノ旗ヲ挙ケル」とある、延元元年(一三三六)南朝方について当地の瓜生氏がその社前で挙兵した「飽和あくわノ社」を当社と結びつけたことによる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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