安久和中小屋村(読み)あくわなかごやむら

日本歴史地名大系 「安久和中小屋村」の解説

安久和中小屋村
あくわなかごやむら

[現在地名]南条町阿久和あくわ・中小屋

そま山の北側、日野川の支流阿久和川谷域にある。「太平記」巻一八(瓜生挙旗事)に「飽和あくわノ社」がみえる。村名は正保郷帳にみえ、田方七一五石余・畠方二九〇石余。これより前、慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では杣山そまやま庄に含まれていた。元禄郷帳以降、安久和村と、その東の中小屋村とに分れ、天保郷帳以降、安久和村は阿久和村と書かれるようになった。現在も両地区の田地は互いに錯綜している。貞享三年(一六八六)福井藩領より幕府領になり、明和元年(一七六四)両村ともにその一部が三河国西尾藩領となり、割郷となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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