来掛(読み)きがけ

精選版 日本国語大辞典 「来掛」の意味・読み・例文・類語

き‐がけ【来掛】

〘名〙 (「がけ」は接尾語)
① 来るついで。来る途中。きしな。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)四「夫から先刻跂公がここへ来がけに四方から一升サ」
② 来る早々。着くとすぐ。
※歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)四幕「『こなた衆は、西横町の金子屋に、米屋若い衆、大方碌(ろく)な事ではござんすまい』『これは来(キ)がけからの御挨拶』」

き‐かか・る【来掛】

〘自ラ五(四)〙
① こちらの方に来始める。こちらに来ようとして行動し始める。来ようとする。
② ちょうどその場所に来る。さしかかる。
落窪(10C後)四「母北の方異兄弟たちただ爰になんきかかる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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