日本歴史地名大系 「東三成村」の解説 東三成村ひがしみなりむら 岡山県:小田郡矢掛町東三成村[現在地名]矢掛町東三成横谷(よこだに)村の北にあり、西は矢掛村、東は妹(せ)村(現吉備郡真備町)、南辺を小田川が東流し、並行する山陽道が村を横断する。小田川沿いに谷川内(たにがわち)古墳群がある。古代小田郡実成(みなり)郷(和名抄)、中世三成庄の遺称地。治暦四年(一〇六八)の大嘗会で藤原経衡が詠じた「夏くれば屋影の淵の涼しさに行交う人は過きかてにする」(大嘗会和歌集)にみえる「屋影の淵」は当村西部の小田川淵と考えられる。検討の余地は残るが「小田郡誌」に収める天正三年(一五七五)一二月一八日の毛利輝元宛行状に「三百五拾貫 東三成」とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by