東京大学予備門(読み)とうきょうだいがくよびもん

精選版 日本国語大辞典 「東京大学予備門」の意味・読み・例文・類語

とうきょうだいがく‐よびもんトウキャウ‥【東京大学予備門】

  1. 明治一〇年(一八七七)から同一八年までの旧制第一高等学校の前身名称。→大学予備門

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

大学事典 「東京大学予備門」の解説

東京大学予備門
とうきょうだいがくよびもん

明治初期の東京大学の予備教育機関。1877年(明治10)官立東京英語学校と東京開成学校普通科(予科)を合併して,東京大学の法・理・文3学部進学者の4年制の予備教育課程として創設され,3学部の管轄下に置かれた。1881年3年制に変更。翌年5年制の医学部予科が予備門に編入され,従前の予備門が本黌,旧医学部予科が分黌に改称された。1883年には地方中学校卒業生を対象とした英語学専修科を設置。翌84年の新入生からは本黌・分黌の区別がなくなり,4年制となった。1885年東京大学の管理を離れて文部省直轄の予備門として独立したが,東京大学への進学者を供給する唯一の教育機関であり続けた。翌86年中学校令により第一高等中学校となった。
著者: 冨岡勝

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android