東大寺三月堂不空羂索観音像

山川 日本史小辞典 改訂新版 の解説

東大寺 三月堂不空羂索観音像
とうだいじさんがつどうふくうけんじゃくかんのんぞう

三月堂の本尊で,銀製の化仏(けぶつ)をつけた豪華な宝冠をいただき,上半身鹿皮をまとう三目八臂(さんもくはっぴ)の立像東大寺前身の金鐘(こんしゅ)寺あるいは金光明寺の時代の遺品で,およそ天平年間(729~749)後半の制作とみられる。脱活乾漆造で,端正かつ一種呪術的な力に満ちた像容が,盛唐様式をうけた天平工人の熟達した技術によって表現される。光背(こうはい)・台座にもすぐれた工芸技術がうかがえる。像高361.0cm。国宝

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む