東支鉄道(読み)トウシテツドウ(その他表記)Dong-zhi tie-dao; Tung-chih t`ieh-tao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東支鉄道」の意味・わかりやすい解説

東支鉄道
とうしてつどう
Dong-zhi tie-dao; Tung-chih t`ieh-tao

中国,東北部の鉄道満州里からハルビン (哈爾浜) を経て綏芬河までの本線とハルビンから長春を経て大連までの南部線から成り,全長 2430km。もと中東 (中国東北) 鉄道と称したが,日本では東清鉄道などと呼ばれた。 19世紀末にロシアが敷設したものであるが,長春-大連間は日露戦争の結果日本に譲渡され,さらに本線と支線満州国成立後の 1933年,1億 7000万円で日本に買収され,第2次世界大戦後はソ連から中国に無償で譲渡された。

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世界大百科事典(旧版)内の東支鉄道の言及

【東清鉄道】より

…現在の中国長春鉄路。もと中東(中国東北)鉄道と称し,日本では東支鉄道,北満州鉄道と呼んだ。1896年の露清同盟密約により,ロシアは北満州を横断してシベリア鉄道とウラジオストクを結ぶ敷設権を獲得した。…

※「東支鉄道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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