朝日日本歴史人物事典 「東条景信」の解説
東条景信
鎌倉中期の武士。安房国(千葉県)東条御厨の地頭で,近くの清澄寺の僧について念仏を信仰したことで,法華信仰を説く日蓮と鋭く対立。日蓮を鎌倉に追いやる因をつくったが,文永1(1264)年11月11日には安房に戻った日蓮を東条の松原大路で襲撃して日蓮の弟子たちを殺傷した。東条の難,あるいは小松原の法難といわれるものである。<参考文献>高木豊「清澄の日蓮」(『金沢文庫研究』124号)
(五味文彦)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報