東桑津村(読み)ひがしくわづむら

日本歴史地名大系 「東桑津村」の解説

東桑津村
ひがしくわづむら

[現在地名]伊丹市小阪田おさかでん

猪名いな川左岸の氾濫原にあり、西は西桑津村、東は豊島てしま箕輪みのわ(現大阪府豊中市)集落があった付近は昭和一五年(一九四〇)に住民が移転し、現在は大阪国際空港敷地。慶長国絵図では「東クワス村」とみえ、高三五五石余。元和三年(一六一七)の摂津一国御改帳では幕府領建部与十郎預地。寛永三年(一六二六)大坂城代阿部正次領、慶安元年(一六四八)幕府領に戻り、同二年大坂定番安部信盛(武蔵岡部藩)領、寛文二年(一六六二)旗本安部(信秀系)領となり明治維新を迎えた(伊丹市史)。産土神は火闌ほすそり神社で、為名真人の祖とされる火焔皇子を祀っていたともいう(摂津志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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