西桑津村(読み)にしくわづむら

日本歴史地名大系 「西桑津村」の解説

西桑津村
にしくわづむら

[現在地名]伊丹市桑津一―三丁目・西桑津・小阪田おさかでん

猪名いな川左岸の氾濫原にあり、天津あまつ村の東対岸に位置する。東桑津村とともに古代豊島てしま桑津くわつ(和名抄)の遺称地で、豊島北条の条里が敷かれていた。慶長国絵図では「クワス村」とみえ、高五五九石余。元和三年(一六一七)の摂津一国御改帳に西桑津村とあり、高四九四石余。領主の変遷は酒井さかい村に同じ。正保郷帳に「小村有」と注記され、正保国絵図(大分県竹田市立図書館蔵)には本村の南に小村が描かれる。この小村は豊島郡走井はしりい(現大阪府豊中市)から伊丹郷町に向かう道の両側にあり、中少路なかしようじ(宝永七年「東西両桑津村地先猪名川絵図」林家蔵)、中小路村とも(「流作場願絵図」口酒井農業水利組合蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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