東池上村(読み)ひがしいけべむら

日本歴史地名大系 「東池上村」の解説

東池上村
ひがしいけべむら

[現在地名]多気町東池上

櫛田くしだ川中流右岸の山麓にある。北は河田こうだ村と境する。承和一二年(八四五)九月一〇日付民部省符案(東寺文書)などに多気郡の条里として池上里の名がみえる。「神宮雑例集」所収の延久三年(一〇七一)五月二日付宣旨に引く祭主大中臣元範の四月二一日付解状によれば「神領管多気郡有爾ノ郷池上村深田之中、掘立木仏三体之由有其聞、遣使者令尋糺之間、彼村住人大荒木恒正聞此由、俄逃隠而運隠雑物之中、取□文櫃一合也、其内件彫造木印出来、即不知何印」とあり、池上村の深田から仏像および木印が出土したことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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