東路(読み)アズマジ

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「東路」の意味・読み・例文・類語

あずま‐じあづまぢ【東路】

  1. 〘 名詞 〙 都から東国地方に至る道筋。東海道、東山道をさす。また、単に、東国をもいう。
    1. [初出の実例]「安豆麻治(アヅマヂ)手児の呼坂越えがねて山にか寝むも宿りは無しに」(出典万葉集(8C後)一四・三四四二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の東路の言及

【奈良坂】より

…ただし,ひとくちに奈良坂越えとはいっても,古くには,大和古道の〈下ッ道(しもつみち)〉が北へ延びた〈歌姫越え(うたひめごえ)〉の道と,〈中ッ道〉が北へ延びたもう一つの道(JR関西本線沿い)とがあった。また,平城京遷都後は,しばらく〈歌姫越え〉のルートがすたれ,〈中ッ道〉のルートと,長らく〈東路〉と呼ばれた現在の奈良坂(旧国道24号線沿い)とが用いられるようになった。このうち前者は平安時代を通じて都と奈良(南都)とを結ぶ最も重要な路線をなしつつ〈奈良坂〉の名で呼ばれた。…

※「東路」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android