東陶機器(読み)とうとうきき

百科事典マイペディア 「東陶機器」の意味・わかりやすい解説

東陶機器[株]【とうとうきき】

通称TOTO。森村系の衛生陶器トップ・メーカー。1917年日本陶器(現ノリタケカンパニーリミテド)の衛生陶器部門を分離し,東洋陶器設立。1970年現社名に改称。同年食器部門を廃止。建築設備機器の総合メーカーを目指す。衛生陶器では60%以上のシェアを占め,水栓金具でも高シェア。温水洗浄便座ウォシュレット〉や,消臭便座等のヒット商品を開発。システムキッチンやユニットバスなどのシステム商品にも力を入れている。高価格品,また中国,米国向け輸出が伸びている。2007年TOTOに社名変更。本社北九州市,工場小倉,茅ヶ崎ほか。2011年資本金355億円,2011年3月期売上高4335億円。売上構成(%)は,国内住設83,海外住設13,新領域4。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「東陶機器」の意味・わかりやすい解説

東陶機器
とうとうきき

住宅設備機器メーカー、TOTOの旧名称。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の東陶機器の言及

【陶磁器】より

…20年にはトンネル窯が初めて導入され,同じころ機械式ろくろ,絵付用のゴム印,転写紙なども広く普及し始めた。衛生陶器の分野では東洋陶器(現,東陶機器・略称TOTO)が1917年,工業用品の分野では碍子(がいし)の日本碍子が19年に,それぞれ日本陶器からの部門独立という形で設立され,この時期に衛生陶器,碍子の国産化がほぼ達成されている。 第2次大戦により設備は壊滅的損害を受けたが,戦後の復興需要,占領軍向け需要に加えて輸出が順調であったため,48年ころから生産は回復し始め,56年には戦前水準にまで戻った。…

※「東陶機器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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