台所用の工業化部品を現場にあわせて組み合わせ、一体的に作り付ける型の台所。従来のように既製品の流し台やガス台を横につなぐのではなく、3種類の部品((1)収納機器をもつキャビネット類、(2)その上に置く一枚続きの作業台、(3)加熱、洗浄、貯蔵などのための設備機器類)のなかから適当なものを選び、それらを組み合わせて一体化する。すきまや突出部がなく、清潔で機能的である。各部品とも寸法、材質、意匠、色彩などが豊富で、家庭により異なる食生活や暮らし方の多様な要求にこたえるとともに、室内装飾としての美しさを兼ね備えている。ヨーロッパ製品の直輸入から始まったシステムキッチンは、当初は非常に高価であったし、シンク(流し台の深さ)の大きさ、作業台の耐熱性・耐汚染性など、かならずしも日本の食生活に適合しない点があったが、豊富な収納機能と高いインテリア性が注目を集め、日本の台所事情を考慮した比較的安価な国産品の開発が進み、しだいに一般家庭にも普及してきた。多くの部品のなかから適当なものを選んだり、設備機器の配置や仕上げ材料などを決定することは素人(しろうと)にはすこしむずかしい。また、それらを上手に使いこなし、美しい台所を保つには、計画的な家事処理、掃除の徹底など使い方の技術の向上も必要である。
[大森敏江]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 リフォーム ホームプロリフォーム用語集について 情報
《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新