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衛生陶器 えいせいとうきsanitary ware

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

衛生陶器
えいせいとうき
sanitary ware

給水,給湯,汚水,排泄物などの衛生的な処理施設に用いる陶器製の器具。洗面器,料理場流し,浴槽,手洗器,便器,婦人用洗浄器 (ビデ) ,洗髪器など多くの種類がある。材質 (素地) は陶器,シャモット,炻器 (せっき) ,溶化陶器など。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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大辞林 第三版の解説

えいせいとうき【衛生陶器】

建築の衛生設備に用いられる陶磁器製器具の総称。洗面器・便器・流しなど。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

衛生陶器
えいせいとうき

長石質粘土(カオリン)を主原料として焼成した陶製の洗面器、便器などの衛生器具。溶化素地質、化粧素地質、硬質陶器質の3種の素地それぞれに釉薬(うわぐすり)を施して仕上げる。
 JIS(ジス)(日本工業規格)では、衛生陶器の素地として溶化素地質を規定している。これは素地が完全に溶化し、釉薬と素地が同体となったもので、素地をもっともよく焼き締めることができる良質のものであり、焼成温度は1060~1250℃くらいである。品質と性能は、泡や色むら、曲がりなど外観上の欠点と、インキ試験、急冷試験による表面のひび割れの検査、漏水・洗浄試験などによって調べる。色は釉薬の色により異なるが、白色のほかに青磁色、ピンク、ブルー、黒、アイボリーなどがある。化粧素地質は、耐火粘土の素地の表面に溶化質陶器性素地の薄い層を融着したものである。硬質陶器質は、陶器の素地を十分焼き締めた多孔性の素地で、多少吸水性がある。溶化素地質よりインキ試験などで劣る。便器、洗面器などに用いられる。衛生陶器は破損しやすく、傷がついたところから水分が浸透して汚れが広がるが、その完全な補修方法がなく、取扱いには十分な注意が必要である。また、トイレ用洗剤のなかには、汚れを除去するために塩酸を使っているものがあり、周囲のタイルの目地などにつくと、汚れは落ちるがタイルがはがれる原因となるので注意を要する。
 最近では、便座に電熱を通して温めたり、洗浄、芳香などの機能をもたせた多目的便器が生産され、また洗面器を組み込んだ洗面化粧台も多く使用されている。また、浴槽などでは材質も、ほうろうやポリエステル、プラスチック、ステンレスなどが、軽くて割れないなどの利点から陶器質にかわって多用されるようになった。[坂田種男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の衛生陶器の言及

【陶磁器】より

…陶磁器の製造工程の代表的な例を図2に示す。aが高級磁器に,bが衛生陶器に使われている。なお〈〉の項目で,世界各地の窯址,構造と焼成法の変遷について詳述されており,あわせて参照されたい。…

※「衛生陶器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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