杵屋忠次郎 きねや-ちゅうじろう
?-? 江戸時代中期の長唄三味線方。
杵屋宗家6代喜三郎の門弟か。宝暦5年(1755)江戸市村座で立三味線にのぼり,唄方の初代坂田仙四郎,初代富士田吉次(きちじ)などの相方をつとめて人気を博した。作曲もよくした。作品に「両洲(りょうごく)隅田川名所尽」「乱菊枕慈童」「鷺娘(さぎむすめ)」など。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
Sponserd by 
世界大百科事典(旧版)内の杵屋忠次郎の言及
【菊慈童】より
…本名題《乱菊枕慈童(らんぎくまくらじどう)》。作詞堀越二三治,作曲杵屋(きねや)忠次郎。人形後見藤井小八郎を市村亀蔵(のちに9世羽左衛門),人形菊慈童を中村初五郎が演じた。…
【鷺娘】より
…作詞者不詳。作曲杵屋(きねや)忠次郎ほか。振付2世[西川扇蔵]。…
※「杵屋忠次郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
Sponserd by 