立三味線(読み)タテジャミセン

デジタル大辞泉 「立三味線」の意味・読み・例文・類語

たて‐じゃみせん【立三味線】

《「たてしゃみせん」とも》長唄浄瑠璃などで、2ちょう以上の三味線で演奏する場合、その首席として他をリードする演奏者。また、その三味線奏者としての格式。たてざみせん。

たて‐ざみせん【立三味線】

たてじゃみせん

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精選版 日本国語大辞典 「立三味線」の意味・読み・例文・類語

たて‐じゃみせん【立三味線】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「たてしゃみせん」とも ) 長唄、浄瑠璃などを二挺(ちょう)以上の三味線で合奏する場合、その首席として他をリードする三味線の演奏者。その一座における最高の三味線ひき。たてざみせん。
    1. [初出の実例]「あくる歳はたて三味線おかしらだあ」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)二上)

たて‐ざみせん【立三味線】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「たてさみせん」とも ) =たてじゃみせん(立三味線)

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改訂新版 世界大百科事典 「立三味線」の意味・わかりやすい解説

立三味線 (たてじゃみせん)

邦楽演奏用語。〈タテ〉とは第一席に座る者のことをいい,三味線の場合その者を立三味線という。唄,三味線のタテはそれぞれの持ち場の境目に座る。三味線の場合は雛壇の上壇の上手(向かって右側)に並ぶので,そのもっとも左側,壇の中央近く,立唄と並んで位置する。立三味線は三味線演奏の全責任を負う主役である。
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