松ノ木峠(読み)まつのきとうげ

日本歴史地名大系 「松ノ木峠」の解説

松ノ木峠
まつのきとうげ

院内銀山いんないぎんざん町の西約四キロ、由利郡との郡境に位置し、同郡鳥海村上笹子かみじねごへ通ずる。

藩政期には秋田藩矢島やしま藩の藩境にあたり、十分一じゆうぶいち役所を兼ねた口留番所が置かれていた。文化一二年(一八一五)の「秋田風土記」に「北平は矢島領笹根子へ出る道有、依て当所湯沢の給士二人守之、今銀山衰へて止む、されとも其道は今に有、是を北平越と云、北道北平を越沢と云に出て大沢道に出つ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報