雄勝町(読み)おがつちよう

日本歴史地名大系 「雄勝町」の解説

雄勝町
おがつちよう

面積:四八・四一平方キロ

郡東端に位置し、東部は太平洋に面し、リアス海岸の雄勝半島。北に名振なぶり湾、南に雄勝湾を擁し、半島中央に石峰いしみね山、東に小富士こふじ山がある。西部は硯上けんじよう(五二〇・二メートル)に発する尾根が北東に走り釜谷かまや峠・小淵こぶち(三七八メートル)明神みようじん(三四六・九メートル)をつなぎ、さらに北方追波おつぱ湾に没する尾根を境界として河北かほく町と接し、南西端は雄勝峠石巻いしのまき市と結ばれる。南は石投いしなげ(四五六・七メートル)稜線が東側の海に没する尾根を境界として牡鹿おしか女川おながわ町と接する。

雄勝町
おがちまち

面積:三〇四・九六平方キロ

県最南部に位置し、東は皆瀬みなせ村、南は宮城県玉造たまつくり鳴子なるこ町、山形県最上もがみ郡最上町・金山かねやま町・真室川まむろがわ町、新庄しんじよう市、西は由利郡鳥海ちようかい村、羽後町、北は湯沢市に接する。大部分が山林地帯で、雄物川とその支流役内やくない川の流域に集落がある。冬の積雪が多く交通の妨げとなる。

山形県や宮城県との交通の要所にあたり、国道一〇八号が横堀よこぼりから役内川に沿い鬼首おにこうべ峠を経て宮城県に入る。一方国道一三号(羽州街道)が南北に延び、院内いんないを経、雄勝峠を越えて山形県に入る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報