松ヶ谷遺跡(読み)まつがだにいせき

日本歴史地名大系 「松ヶ谷遺跡」の解説

松ヶ谷遺跡
まつがだにいせき

[現在地名]田辺市湊 塔之内

みなとの東北端、松ヶ谷と通称する奥行三〇〇メートル、幅一五〇メートルほどの谷の入口にある平安時代の集落遺跡。明治二七年(一八九四)平安時代後期の和鏡が出土したことから遺跡の存在が推測され、昭和七年(一九三二)国鉄紀伊田辺駅および付属機関庫新設工事に伴い集落跡が発見された。しかしこの時は遺物採集にとどまった。同一四年同駅機関庫の移転工事に際し調査を実施、井戸遺構を発掘するとともに集落遺跡であることが確認された(「紀伊田辺市松ヶ谷発掘の井戸遺構に就いて」考古学・第一一巻第九号・一九四〇年)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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