松土居
まつどい
寛永―寛文年間(一六二四―七三)に築造されたと考えられる有明海沿岸の潮止堤塘で、堤塘上に松が植樹されていたところから松土居と称する。本土居とも称した。この松土居は芦刈町にのみあるものではなく、筑後川畔の佐賀郡川副町の早津江・犬井道南部・小々森から大野(佐賀郡東与賀町)・元相応(佐賀市)を西進し、芦刈町の新村東端に至り、道免・永田・弁財の南方を経て牛津川畔に至る堤塘である。松土居の内側を揚と称して籠名が多く、その外側は搦と称して、堤塘の内外で大いに景観を異にする。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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