松島新田
まつしましんでん
[現在地名]尼崎市東松島町・西松島町
尼崎城の南東、城下築地町の東に位置し、左門殿川の水流に囲まれた東西数町の小島。尼崎藩庁の一部が置かれた。開発は一七世紀とされるが詳細は不明。築城と城下町の建設にあわせて開発されたか。御舟小屋島ともよばれ、舟小屋と島の東寄りに藩主の下屋敷があった。松平氏時代の城下武家屋敷図(尼崎市史)には南側の海に面して御亭(おちん)がみえる。現在の御茶屋(おちゃや・おちん)橋より東方約一〇〇メートルの場所に、直接下屋敷に至る御下屋敷橋が架かっていた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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