百科事典マイペディア 「松浦漬」の意味・わかりやすい解説
松浦漬【まつうらづけ】
→関連項目粕(糟)漬
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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…酒かす,または,みりんかすに野菜,魚介類その他を漬けこんだもの。ウリ類,ワサビ,守口ダイコン,クジラの軟骨を漬けたものは,それぞれ奈良漬,ワサビ漬,守口漬,松浦(まつら)漬と呼ばれる。古くから行われていたもので,《延喜式》にはウリ,トウガン,ナス,カブなどの名が見られる。…
…さらし鯨は,畝と呼ばれる腹部の部分でもつくり,からし酢みそあえなどにして喜ばれる。背の赤身肉は付け焼き,みそ漬,ステーキ,カツレツなどに用いられ,松浦漬と呼ばれるかぶら骨のかす漬は佐賀県の名産として知られる。【鈴木 晋一】
[信仰と捕鯨組織]
海にすむ最大の動物としての鯨は,各地の民族にいろんな意味で重要な印象を与えてきた。…
…水産物ではサッパを調味酢で漬けたものが,岡山名産の〈ままかり〉である。(7)九州 佐賀県の松浦(まつら)漬とがん漬,鹿児島県の薩摩漬と山川漬がよく知られている。松浦漬はかぶら骨と呼ぶクジラの軟骨のかす漬,がん漬は有明海産の小ガニを甲のままつきつぶし,塩,トウガラシを加えて貯蔵したもの,薩摩漬は桜島ダイコンを輪切りにしてかす漬にしたもの,山川漬は薩摩半島南端山川町周辺の火山灰台地に産するダイコンを長期間干し,海水で洗って臼でつき砕き,塩もみをして大きなつぼに半年間も密封貯蔵してつくる。…
※「松浦漬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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