松菊猶存す(読み)ショウキクナオソンス

デジタル大辞泉 「松菊猶存す」の意味・読み・例文・類語

松菊しょうきくなおそん

陶淵明帰去来辞」の「三径荒に就けども、松菊猶存す」から》隠者住居の荒れ果てた庭にも、緑変わらぬ松と清らかな香りの菊はまだ残っている。隠遁いんとん生活にも昔の知己がいること、また、乱世にも節操の高い志士が存在することのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「松菊猶存す」の意味・読み・例文・類語

しょうきく【松菊】 なお存(そん)

  1. ( 「陶潜‐帰去来辞」の「三径就荒、松菊猶存」から ) 隠者の住居の庭は荒れても、松と菊とはまだ存在している意。転じて、隠遁(いんとん)生活にも昔の知己があること、また、乱世にも節操の高い志士があることのたとえ。

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