板引(読み)いたびき

精選版 日本国語大辞典 「板引」の意味・読み・例文・類語

いた‐びき【板引】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (のり)で硬化し、蝋(ろう)でつやを出した絹地の加工名。漆塗りの板に蝋を引き、糊をつけて絹や綾の類を張り、よく乾かして引きはがすこと。また、その絹。
    1. [初出の実例]「夏もひねりかさねとてしたのかさねはいたびきなり」(出典:細流抄(1525‐34)一)
  3. 底引き網で、網の口を開くために左右に開口板を付けて網を引く漁法濫獲になりやすいので使用を禁止している。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android