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細流抄 さいりゅうしょう

大辞林 第三版の解説

さいりゅうしょう【細流抄】

注釈書。一〇巻。三条西実隆さねたかの源氏物語講義をその子公条きんえだが筆録したもの。1510~13年に成立。青表紙系統の本文による最初の注釈書で、文意の解明に力を注ぐ。

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世界大百科事典 第2版の解説

さいりゅうしょう【細流抄】

室町時代の源氏物語注釈。《公条(きんえだ)聞書》《三条西家抄》とも呼ばれた。三条西実隆(さねたか)の《源氏物語》の講釈を,その子公条がまとめたもの。畠山義総の求めに応じて編まれ,1528年(大永8)に成る。《源氏物語》全巻にわたって重要な語句を抜き出し,注釈を加える。書名は,鎌倉時代の注釈書《河海抄(かかいしよう)》に対し,河海に流れ込む細流の一つという謙遜の意をあらわす。【今西 祐一郎】

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世界大百科事典内の細流抄の言及

【源氏物語】より

…室町時代には,一条兼良の《花鳥余情》は鑑賞や語法面に新機軸を開き,宗祇およびその周辺の連歌師たちもそれぞれ業績を残している。三条西実隆はこのころの代表的な文化人であるが,肖柏の講釈をまとめた《弄花(ろうか)抄》のほか,《細流(さいりゆう)抄》《源氏物語系図》(いわゆる新系図)を作った。その子孫が公条(きんえだ)―実澄(さねずみ)(実枝)―実条であり,彼らの手で《明星抄》《山下水(やましたみず)》が成った。…

※「細流抄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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