林業金融(読み)りんぎょうきんゆう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「林業金融」の意味・わかりやすい解説

林業金融
りんぎょうきんゆう

林業部門造林から素材生産までの部門)と木材,木製品製造業を加えた林業関係者に対する金融。銀行信用金庫などによる一般金融,農林中央金庫などによる系統金融日本政策金融公庫(→農林漁業金融公庫)など政府関係機関による制度金融の三つに大別される。林業は一般に投資回収期間が長く,零細経営が多いため,長期低利の資金を融資する制度金融への依存度が高い。造林,林道開設などの資金はほとんど制度金融に依存している。使途については日本政策金融公庫を例としてみると,造林,林道などの林業基盤整備が最も多くを占め,そのほか林地取得,育林などの林業経営育成などに使われる。また林業金融の信用保証機関として農林漁業信用基金があり,林業関係者の借入債務を保証する林業信用保証業務を行なっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android