林蔵寺(読み)りんぞうじ

日本歴史地名大系 「林蔵寺」の解説

林蔵寺
りんぞうじ

[現在地名]広野町上北迫

楢葉ならは八幡神社の西方にあり、松原山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。縁起によれば、文明年中(一四六九―八七)浅見川あさみがわ村の高倉山たかくらやま城主猪狩筑後守隆清は良調に帰依し、一寺を創立して林蔵寺と称した。その後没落したが、磐城平藩主内藤氏の庇護を受け、寛文一一年(一六七一)現在地に移る。野火により本堂などが焼失、仮寺を設けて本尊を安置していたが、天保九年(一八三八)良歓寛善が伊達郡梁川やながわ(現梁川町)福名ふくみよう寺から移り、弘化三年(一八四六)本堂を再建したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 守本尊 菩薩

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android