日本歴史地名大系 「広野町」の解説 広野町ひろのまち 福島県:双葉郡広野町面積:五八・三九平方キロ郡の南端に位置し、北は楢葉(ならは)町、南と西はいわき市に接する。東は太平洋に面する。西は阿武隈高地で、丘陵が海岸まで延びるため海岸線は断崖が続き、砂浜はほとんどない。折木(おりき)川・浅見(あさみ)川・北迫(きたば)川が東流し、その流域に耕地が発達し集落が散在する。東部海岸寄りをJR常磐線と国道六号が走る。鎌倉時代には楢葉氏の支配下であったと思われるが、室町時代に岩城氏の家臣猪狩氏が高倉(たかくら)山に居館を構えて勢力を張り、楢葉八幡宮や林蔵(りんぞう)寺を建立した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「広野町」の意味・わかりやすい解説 広野〔町〕ひろの 福島県南東部,太平洋にのぞむ町。 1889年上浅見 (かみあさみ) 川,下浅見 (しもあさみ) 川,上北迫 (かみきたば) ,下北迫 (しもきたば) ,夕筋 (ゆうすじ) ,折木 (おりき) の6村が合体して広野村となり,1940年町制。中心地区の広野は,江戸時代,陸前浜街道の宿駅。南西の高倉地区には岩城氏の一族猪狩隆清の築城した城址がある。主産業は農業で,米作が中心。常磐炭田の北端に位置し,石炭を産したが,76年に全面閉山。 80年に広野火力発電所が運転を開始,企業誘致が行われている。また,97年に楢葉町との境界にサッカー・ナショナル・トレーニングセンター「J-VILLAGE (Jヴィレッジ) 」がオープンした。海岸寄りを JR常磐線,国道6号線が通る。面積 58.69km2。人口 5412(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by