改訂新版 世界大百科事典 「林霊素」の意味・わかりやすい解説 林霊素 (りんれいそ)Lín Líng sù生没年:?-1119 中国,北宋末の道士。字は通叟,本名は霊噩(れいがく)。温州永嘉(浙江省)の人。初め僧となったが,修行の厳しさに堪えかねて道士に転向。道教に心酔していた徽宗の信任を得,つねに側近に侍した。徽宗が教主道君皇帝と称し,道観を各地に建て,道士を優遇することとなったのも,そのすすめによる。しかし,林霊素は信任に甘えて横暴なふるまいが多くなったので,徽宗の怒りにふれて故郷に追放せられ,のち楚州(安徽省淮安県)に流されて没した。執筆者:外山 軍治 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by