日本大百科全書(ニッポニカ) 「枯木灘海岸」の意味・わかりやすい解説 枯木灘海岸かれきなだかいがん 和歌山県南西部、太平洋に面した海岸。西牟婁(にしむろ)郡白浜町瀬戸崎から南東の串本(くしもと)町に至る約40キロメートルの海岸は「荒(すさ)ぶ海」として知られ、地元では寄る港のない海岸を枯木といったという。1954年(昭和29)県立公園指定のとき、この名称が付された(1968年から熊野枯木灘海岸県立自然公園、2015年吉野熊野国立公園に編入)。海岸段丘が海に迫る岩石海岸の景勝に加え、江須(えす)崎、稲積(いなづみ)島の暖地性植物群落は国指定天然記念物。[小池洋一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例