枯枝(読み)かれえ

精選版 日本国語大辞典 「枯枝」の意味・読み・例文・類語

かれ‐え【枯枝】

  1. 〘 名詞 〙かれえだ(枯枝)
    1. [初出の実例]「鷲の巣の樟の枯枝に日は入ぬ〈凡兆〉」(出典:俳諧・猿蓑(1691)四)
    2. 「枯(カ)れ枝(エ)の末に」(出典虞美人草(1907)〈夏目漱石〉四)

かれ‐えだ【枯枝】

  1. 〘 名詞 〙 葉の落ちた枝。または、枯死した樹木の枝。かれえ。からえだ。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「庵をきりかけ、松のかれ枝、蘆のかれはを取おほひ」(出典:平家物語(13C前)三)
    2. 「枯枝に麗龍見たり蔦紅葉」(出典:俳諧・蕪村句集拾遺(18C後))

から‐えだ【枯枝】

  1. 〘 名詞 〙かれえだ(枯枝)
    1. [初出の実例]「からえたを切ればぞはゆる峯の松たつきの音に絶えまあらすな」(出典:広本拾玉集(1346)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android