柏井庄(読み)かしわいのしよう

日本歴史地名大系 「柏井庄」の解説

柏井庄
かしわいのしよう

現春日井市上条じようじよう町・下条げじよう町・柏井町一帯。「和名抄」の春部郡に柏井郷があり、これが庄となったものか。八条院領。成立年代不明。嘉元四年(一三〇六)の昭慶門院御領目録(竹内文平氏所蔵文書)

<資料は省略されています>

とあるのが初見。七条院領一七ヵ所の一つ筑前国殖木うえき庄が、徳治二年(一三〇七)に万秋門院(後二条後宮藤原子)に譲与された際、当庄と交換された(「四辻宮入道善統親王契状案」東寺百合文書)。正和三年(一三一四)七条院領一七ヵ所が後宇多上皇から四辻善統親王家に返付された際には、それから殖木庄を除き、本家年貢二〇〇貫文を、近江国吉見よしみ庄・三尾新宮みおしんぐう・肥後国神倉かみくら庄とともに、柏井庄年貢一〇〇貫文で換えることとなり、以後当庄は四辻宮家領となった(東寺百合文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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