柏窪遺跡(読み)かしわくぼいせき

日本歴史地名大系 「柏窪遺跡」の解説

柏窪遺跡
かしわくぼいせき

[現在地名]長泉町上長窪

上長窪かみながくぼの南部、愛鷹あしたか山南東麓の放射状に広がる標高一〇〇メートル前後の穏やかな丘陵上に立地し、東側は桃沢ももざわ川が刻む谷となっている。昭和一二年(一九三七)に江藤千万樹が当地の表採と小発掘で得た土器群を柏窪式遺跡と命名、縄文時代中期初頭の標式遺跡として広く学界に知られることになった。同五一年には保存のための範囲確認調査が、同五三年には土取工事に伴って約六八〇〇平方メートルにわたる発掘調査が行われ、遺跡の大部分は消失した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android