柚煉(読み)ゆねり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「柚煉」の意味・わかりやすい解説

柚煉
ゆねり

大分市の名菓で「甘露柚煉(かんろゆねり)」という。古後老舗(こごろうほ)の初代古後芝石(しせき)は、小京都といわれた天領日田(ひた)の茶人であったが、明治維新後に大分に出て創作した柚煉を商った。ユズ皮の内側の部分をゆがき、灰汁(あく)を抜いて2日間さらし、砂糖を加えて煮詰めたもので、和風ママレードの感じである。透明な黄金(こがね)色でユズの香気高い風雅ななめものだが、もとは酒肴(しゅこう)の柚醤(ゆびしお)に発する。同舗には柚練を最中種に挟んだ「雪月花」もある。

[沢 史生

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む