柳之町上浜(読み)やなぎのちようかみはま

日本歴史地名大系 「柳之町上浜」の解説

柳之町上浜
やなぎのちようかみはま

[現在地名]堺市柳之やなぎの西にし一―三丁

柳之町中浜なかはまの西にあり、大浜おおはま筋・五貫屋ごかんや筋の東西両頬。元禄二年(一六八九)堺大絵図に「柳町上浜」とみえ、五五筆の宅地からなり、町会所は大浜筋西頬の南端に南面。五貫屋筋西頬南端には間口二〇間の成瀬隼人正屋敷が記され、掛屋敷まで含めると西隣の「柳町下浜」にまでまたがる広大な敷地を占めていた。成瀬氏は慶長五年(一六〇〇)から一一年にかけて徳川氏の初代堺政所を勤め、のち尾張家付家老となった家柄である。慶長年中に屋敷を拝領、のち芝辻利右衛門が名代として屋敷を預かった(文化一〇年堺手鑑)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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