柳目村
やなぎのめむら
[現在地名]一迫町柳目
一迫川とその支流昔川の合流域より南に広がる一帯で、北より竹の内・宿・大館・鶴巻・金矢・持
沢・南沢などの集落からなる。北は曾根村、西は真坂村・清水村、東は萩沢村・築館村(現築館町)。南の丘陵麓を東流する伊豆野堰は当村内の用水でもある。元亨四年(一三二四)一一月二七日の妙教寺曼荼羅脇書に「与申柳目比丘尼妙性」とあり、この柳目が地名か否かは不詳だが、日蓮宗妙教寺は弘安一〇年(一二八七)の開山と伝える(封内風土記)。これより先と思われる年不詳僧日目書状(大石寺文書)には「委細事、無心本候、抑柳目殿に可申事候て」とみえる。地名として確認できるのは、文和二年(一三五三)三月一二日の妙教寺曼荼羅脇書で、「奥州一迫柳目法花衆」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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