日本歴史地名大系 「柴原子郷」の解説 柴原子郷しばはらこごう 千葉県:鴨川市柴原子郷シバハラネともいう。建武五年(一三三八)一〇月一一日の源朝臣某寄進状(安田文書)に長狭(ながさ)郡柴原子郷とみえ、当郷上(かみ)村内の田地一町(奈良井原)が同郡内平塚(ひらつか)の大山(おおやま)寺に大般若経転読料所として寄進されている。貞和二年(一三四六)などには当郷の上村内新大山寺敷地として大田代(おおだしろ)が寄進・安堵されている(同年六月一三日「大炊助源某寄進状」・延文三年二月一〇日「但馬守泰親寄進状」同文書)。応安三年(一三七〇)にも新大山寺の寺領一町ならびに敷地などが安堵されている(六月一日「上総介氏広安堵状」同文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by