柿内戸遺跡(読み)かきうどいせき

日本歴史地名大系 「柿内戸遺跡」の解説

柿内戸遺跡
かきうどいせき

[現在地名]郡山市富久山町福原

鳴神なるかみ遺跡の西に隣接し、本来は同一の遺跡とみられる。昭和五〇年(一九七五)から同五二年までと、同五四年に発掘調査が行われ、竪穴住居跡三〇棟・掘立柱建物跡四棟・土坑一〇九基・溝跡九条が検出され、土師器須恵器が出土した。土坑のほとんどはいわゆる落し穴状土坑で何箇所かのグループが認められ、そのなかで配列にまとまりがあるものの存在が確認された。時期は土坑内出土遺物が縄文土器から土師器まであってはっきりしないが、切合いのあるものについてはいずれも奈良時代以降の住居跡よりも古いものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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