栃窪新田(読み)とちくぼしんでん

日本歴史地名大系 「栃窪新田」の解説

栃窪新田
とちくぼしんでん

[現在地名]塩沢町栃窪

吉里よしざと村の西。塩沢村で三国街道を分岐して西方山地に向かう道は、当村を経て栃窪峠越で信濃川支流羽根はね川沿いの六箇ろつか村・十日町とおかまち(現十日町市)へ通じる。慶長五年(一六〇〇)越後一揆のため百姓の逃亡者が多かったので、堀直寄は栃窪峠に口留番所を置き、二間に五間の獄屋を設置したという(南魚沼郡誌)。年不詳一〇月七日の「とちくほ村 きもいり」宛の堀丹後守(直寄)書状に「急度申遣候、仍上田より妻有筋へ百姓罷走直由聞及候、若其路次於相通者おさへ置、西猪左門、上村小左衛門かたへ可注進候へく候、見のかしとをし申におゐてハ、其村百姓曲事ニ可申付候間、可成其意候者也」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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