栗田遺跡(読み)くりだいせき

日本歴史地名大系 「栗田遺跡」の解説

栗田遺跡
くりだいせき

[現在地名]三輪町栗田

目配めくばり(四〇五メートル)の南西山麓から続く低台地上にある。昭和四八年(一九七三)と同四九年にA―E地区の五ヵ所が発掘された。このうち注目されるのはB地区で、弥生時代の竪穴住居跡三軒、土壙墓および木棺墓一一基、甕棺墓五四基、祭祀遺構九基が出た。当地区の近辺では以前にも多数の甕棺や中細形銅矛・祭祀土器が出ている。発掘調査で発見された竪穴住居跡は前期で、いずれも甕棺墓に切られている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報