栗野江村(読み)くりのえむら

日本歴史地名大系 「栗野江村」の解説

栗野江村
くりのえむら

[現在地名]畑野町栗野江

ぼううら村の北、大野おおの(現新穂村)の西。ともに小佐渡山麓に沿って洪積台地上にある。栗野江本郷ともいい、三拾二貫さんじゆうにかん村・二拾五貫にじゆうごかん村と併存して境界は不明瞭。天平勝宝四年(七五二)一〇月二五日の造東大寺司牒(正倉院文書)に「賀茂郡殖栗郷五十戸」とある殖栗えぐり郷に比定される。中世地頭時代には三郷に分れ、それぞれ竹田たけだ(現真野町)にいた雑太さわたの地頭本間信濃守が栗野江のうち・二拾五貫のうち・三拾二貫のうち、谷塚たにづか(現新穂村)の本間十郎が栗野江のうちと二拾五貫のうち、吉住よしずみ(現両津市)城主本間源三郎が三拾二貫のうちを領したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android