校了(読み)コウリョウ

デジタル大辞泉 「校了」の意味・読み・例文・類語

こう‐りょう〔カウレウ〕【校了】

[名](スル)校正がすっかり終わること。「校了した校正刷り」「校了日」

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精選版 日本国語大辞典 「校了」の意味・読み・例文・類語

こう‐りょうカウレウ【校了・&JISF346;了】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 経典書写本などを他本と校合しおえること。
    1. [初出の実例]「法華経以点本挍了而可献之由被仰出也」(出典蔭凉軒日録‐長祿四年(1460)七月二九日)
  3. 印刷で、校正が完了すること。
    1. [初出の実例]「歳尾(くれ)の二十七日に新年号を校了して」(出典:秋立つまで(1930)〈嘉村礒多〉)

きょう‐りょうケウレウ【校了】

  1. 〘 名詞 〙 校合(きょうごう)や校正が終わること。こうりょう。〔文明本節用集(室町中)〕

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世界大百科事典(旧版)内の校了の言及

【校正】より

…第1回目の校正,すなわち初校がすむと,その校正刷りには〈要再校〉と記して印刷所に返され,第2回目を再校,第3回目を三校と呼び,必要に応じて回数が重ねられる。かくて校正が完了した場合,これを校了といい,校了にするにあたり,とくに一部分に残存する訂正個所を念のために見る校正を念校,印刷所に差換えの責任を負わせて校了にするものを責任校了,略して責了と呼ぶ。なお,校正刷りへの書入れは,赤インキまたは赤系統の色でなされるので,それを俗に赤字という。…

※「校了」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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