栴檀香(読み)せんだんこう

精選版 日本国語大辞典 「栴檀香」の意味・読み・例文・類語

せんだん‐こう‥カウ【栴檀香】

  1. 〘 名詞 〙 栴檀の木や根を粉末状にして作った香。このなかに白・紫・黄などがあるが、白檀(びゃくだん)を最高とする。せんだん
    1. [初出の実例]「袈裟〈略〉栴檀香(センタンカウ)及び諸の珍(めつら)しき財を法興寺の仏に奉る」(出典日本書紀(720)天智一〇年一〇月(北野本南北朝期訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の栴檀香の言及

【ビャクダン(白檀)】より

…ビャクダン科は世界の熱帯を中心に約30属400種あり,大部分が半寄生の木本または草本で,ヤドリギ科に近縁である。【緒方 健】
[栴檀香]
 サンスクリットの〈チャンダナcandana〉を音写した語で,ビャクダンの木材や根を精製してつくる香料。略して檀香とも呼ばれ,良質の香として珍重された。…

※「栴檀香」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む