核生成(読み)カクセイセイ

化学辞典 第2版 「核生成」の解説

核生成
カクセイセイ
nucleation

ガスの凝縮液体凝固固体や液体中の析出などのように,過飽和状態のある相から新しい相が小さな粒子として出現する現象.安定な核として成長する核は一定以上の大きさが必要であり,これを臨界核という.臨界核の大きさは,新しい相の化学ポテンシャルと表面エネルギーの和から熱力学的に与えられ,また臨界核の発生する頻度ボルツマン因子に比例する.このような形の核発生を均質核生成とよび,すでに核となる異物微粒子がある場合や,もとの相中の特定の界面から新相が発生する場合を不均質核生成とよぶ.核生成の理論空洞や泡の発生,材料の破壊現象などにも適用されることがある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む