根蓴菜の(読み)ネヌナワノ

デジタル大辞泉 「根蓴菜の」の意味・読み・例文・類語

ねぬなわ‐の〔ねぬなは‐〕【根蓴菜の】

[枕]ジュンサイの根が長いところから、「長き」「くる」「ね」などに掛かる。
「―苦しきほどの絶え間かと」〈後拾遺・雑二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「根蓴菜の」の意味・読み・例文・類語

ねぬなわ‐のねぬなは‥【根蓴菜の】

  1. 根の長い蓴菜(じゅんさい)を繰(く)って取る意で、「繰る」と同音の「来る」、「苦し」にかかる。
    1. [初出の実例]「おもひのみますだのいけのねぬなはのくるしやかかるこひのみだれよ」(出典:能宣集(984‐991))
  2. 「ねぬなは」と同音の繰り返しで、「寝(ね)ぬ」あるいは「ねたし」にかかる。
    1. [初出の実例]「かくれぬのしたよりおふるねぬなはのねぬなはたてじくるないとひそ〈壬生忠岑〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑・一〇三六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android