根頭がんしゅ病(読み)こんとうがんしゅびょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「根頭がんしゅ病」の意味・わかりやすい解説

根頭がんしゅ病
こんとうがんしゅびょう / 根頭癌腫病

ほとんどすべての植物に発生する病気で、とくにナシ、リンゴカキ、クリ、ブドウなどの果樹類やバラ、ボケなどの花木類によく発生する。根や幹の地際(じぎわ)の部分に表面がかさぶた状になった大きなこぶができる。病気にかかると樹勢が衰え、枯れることがある。病原はアグロバクテリウム・トゥメファシエンスAgrobacterium tumefaciensという細菌で、接木(つぎき)や移植時の傷口から植物に侵入して発病する。

[梶原敏宏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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