最新 地学事典 「格子力学」の解説
こうしりきがく
格子力学
lattice dynamics
結晶は三次元的な繰返し構造をもち,結晶内の各原子はある平衡位置のまわりで微小な振動を行っている。格子力学では,原子の振動として,通常は調和振動を仮定するが,高温では必要に応じて非調和振動をも考慮する。そして原子間相互作用の知見を基に,三次元周期構造中における原子の振動状態(格子振動モード)を解析し,求められた振動モードを用いて,結晶の安定性と相転移,種々の熱的・光学的および電気的性質などの固体物理学のさまざまな現象を取り扱う。
執筆者:松井 正典
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

