栽培種(読み)さいばいしゅ(その他表記)cultigen

翻訳|cultigen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「栽培種」の意味・わかりやすい解説

栽培種
さいばいしゅ
cultigen

さまざまな自生植物の中から有用な植物を選び,作物としての有効利用を目的として改良されたもの。栽植種ともいう。自生種に対する。栽培しているものだけ知られていて,その起源,由来が不明または疑問の種も多い。一般に種子を自然散布する自生種に比べ,栽培種は種子の非脱落性が強いなど人間用途に向くようにつくられるものであるから,ある部分だけが異常に発達した「奇形」の植物で,人間の保護管理が必要である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android