桂 文治郎(読み)カツラ ブンジロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「桂 文治郎」の解説

桂 文治郎
カツラ ブンジロウ


職業
落語家

本名
飯田 竹治郎

別名
前名=笑福亭 松葉,桂 枝吉,林家 正朝,桂 小円治

生年月日
明治11年

出生地
大阪

経歴
大阪高津の銀細工職人の長男であったが、18歳頃から稽古屋通いをはじめ、扇枝時代の3代目桂文三の高座に接し落語家を志す。初め3代目笑福亭松鶴の門人となり松葉を名乗る。その後2代目桂梅枝門に転じて枝吉と改名。梅枝没後、5代目林家正三門となり正朝。さらに2代目桂文団治門に移って小円治になった。大正初年に上京する折、東京に三遊亭小円治がいて紛らわしいため文治郎と改めた。美声の持ち主で文治郎となるまでの高座では、専ら音曲をやっていたが、大正時代に入って草創期の花月派へ移り素噺に転じた。10年頃に同派が吉本興行に吸収される頃には花形に成長。「立ちきれ線香」「百年目」「仕込みの大筒」などの茶屋噺を十八番にして活躍。

没年月日
昭和25年 (1950年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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